この記事は #フリゲ2024 の企画を目にし、重い腰を上げて執筆したものです。
2024年公開どころか、今から22年前の2002年のゲームですがご承知おきください。
はじめに
- (『Rebirth』プレイを前提とした)ネタバレが大量にあるよ!
- この記事は、いつかこの情報を必要とする誰かのために書いているよ!
この記事に辿り着いたゲーマーの方にわざわざ紹介は必要ないとは思いますが、かの『月夜に響くノクターン Rebirth』のリメイク前にあたる作品の攻略です。
製作者サイトは現存せず、Internet Archiveからも削除されているため、当時の情報を知ることはもはや叶いません。ですが、今でも公開はされています。
『無印』の方を、近年新たにプレイした方はいらっしゃいますか?
『Rebirth』の方が圧倒的に有名ですし、(聖女の護符が本当に落ちなかったせいで)私も100時間近くやりこんでいます。
そのためか、攻略情報を調べると『Rebirth』の方の攻略ばかりがヒットし、『無印』についての情報はほとんど見つかりません。詰んだときの頼みの綱がない状況です。
だからこの記事を書きます。
まず、RPGツクール2000作品なのでWin10では「DirectDraw Error」を吐きました。ウィンドウモードで起動する必要があります。
この問題の解決にあたっては先行の事例がたくさんあるので各自で調べていただければと思います。私はショートカットを作成してプロパティに「〇〇 〇〇 Window」などと付け加える手法を使いましたが、実はあまり安定しませんでした。
信頼のカタテマ製「ツクール実行君 (katatema.main.jp)」がオススメです。
なんと先日、19年ぶりの更新が来ていて驚きました。
『月夜に響くノクターン(無印)』 攻略
本題に入ります。まずは簡単なゲームの説明から。
ストーリー自体は『Rebirth』とあまり変わりません。
『無印』のラスボスはリスティルで、隠しボスまでを含めたストーリーが『Rebirth』の本編にあたります。
登場キャラクターはほぼ同一ですが、その造形はそこそこ違います。
何といっても最大の違いは、レヴィエルの態度が『Rebirth』とは比べ物にならないくらい穏和、「ぶっきらぼうだけどいい人」といった雰囲気で、人間味に溢れているところでしょうか。『Rebirth』もいいけどこっちもすごく好き。
一方、戦闘システムに関しては『Rebirth』とは全くの別物です。
基本的なターン制RPGに、以下のような要素を交えたものになっています。
- MPが毎ターン5%(隠しボス戦では10%)回復する
- 装飾品を装備することで使用できるスキルがあり、一定回数スキルを使用して「熟練度」を上げると、装備を外してもそのスキルが使えるようになる(これが地味にだるい作業)
- 使い魔の召喚(後述)
①幻の使い魔
コア・オブジェクトによって召喚される使い魔があらかじめ決まっている『Rebirth』のシステムとは異なり、『無印』では、使用する4つの召喚アイテムの組み合わせによって召喚される使い魔が決定されます。
使い魔の種族は「ハウンド系」「キャット系」「バード系」「リザード系」に大別されます。12種類の召喚アイテムには「Hound」「Cat」「Bird」「Rizard」の4つの種族パラメータが設定されており、この合計値(どのパラメータが高いか&値の大小)によって生まれる使い魔(の種族とランク)が決定されます。詳細はゲーム内の説明を参照。
ただし、これらの種族に該当しない「幻の使い魔」の存在が作中では仄めかされています。
「どうせH=C=B=Rになる組み合わせがあるはずだ」
そうは思っても、組み合わせは全1365通りに上るため、全パターンを試す気にはなかなかなれません。
そして、私はプログラミングができないので、高度なこともできません。
使えるのはせいぜいExcelの関数くらい……。
そこで取った方法が以下。
- 12種類のアイテムをそれぞれ0~Bとし、上のアイテム一覧表を写す。
- アイテムの組み合わせを4桁の12進数に対応させる。
(例:「01AB」なら「孤狼の牙」「獅子の爪」「熾天の羽」「青竜の鱗」) - 文字列に変換した後、n桁目の数字を抽出し、対応するアイテムの各パラメータをVLOOKUPで見つけてきてそれぞれ合算する。
- これをBBBBまで (20,736行分) コピーする。
- 適当にパラメータの差を取り、全ての値が一致するものがあるかを確かめる。
計算するの面倒!という場合は反転させてください。
→「039A」(「孤狼の牙」「蜥蜴の尻尾」「百夜の雫」「熾天の羽」)または「128B」(「獅子の爪」「大鷹の嘴」「戦神の枝」「青竜の鱗」)のとき、H=C=B=R=7となる。
②隠しボス戦
隠しダンジョンの入り口は『Rebirth』と同じです。
あのヒントで辿り着くのちょっと難しくない……?
ということでカオス戦です。裸の魔人みたいなのが出てきます。
防御は先制行動ができてかつダメージ4分の1になるという仕様があまりにも強力なので、積極的に使用していきます。
レヴィエル
- 死ぬまで魔法剣 (MP25~29) で攻撃。
- レヴィエルの最大MPは250なので毎ターンMPが25回復するが、死亡ターンも回復するため基本的にMPが尽きることはない。
- 各属性の魔法剣を使って、召喚される精霊の弱点をそれぞれ突く。
- シルフィールにはダメージが通らないのでカオスを攻撃する。
カオスには闇属性の「ブラッドブレイク」(MP29) が一番よく通る。 - 長い呪文の詠唱(次のターン「カラミティ」使用)が来たらもちろん防御。
ルナ
- ルナの最大MPは150なので毎ターンMPが15しか回復しない。彼女のMP管理が戦闘の要。
- 「生命の力」(MP35) はHP200程度の回復、「復活の光」(MP40) はHP全快(各キャラの最大HPはおよそ300~400)で蘇生するスキル。どう考えても「復活の光」が強すぎる。
- 基本的に防御。
- 誰かが倒れたら「復活の光」を使用する。蘇生はレヴィエル最優先。
- 自分のHPが150程度(最大HPは350)になったら「生命の力」で回復。
- 事故を避けるために、MPは常に40以上を維持しておきたい。
使い魔たち
- 常に防御。残りHP的に死ぬことが確定しているターンは好きに動く。
- 事故発生時には回復・蘇生アイテムをルナに使用。
- 敵の全体攻撃が多く、最大HPにあまり差がないとほぼ同時に倒れるのがネック。
- レヴィエルが倒れたとき、生存しているのがルナ一人だと不安なので、常にどちらかは生きていてほしい……。
- レヴィエルと比べるとダメージソースとして貧弱なので肉壁として利用します。
以上を戦闘の指針とし、保険として回復・蘇生アイテムを5個程度所持しておけば崩れることはないと思います。
おわりに
3月にプレイして「攻略記事を書こう!」と思い立ったのに、下書きを放置していたらいつの間にか年末になってしまいました。
後日譚にあたる『風の色、鮮やかに』の攻略についても、いずれ執筆を予定しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。